投影面積のボディサイズとディーゼルエンジンにこだわり、絞り込んでチョイスした結果が、この車両という事です。
キャンピングカーのベース車選択もポイントが広く多岐にわたり悩んでしまいますので、ご自分の中の妥協点を見つけ出すと、意外とすんなり決断できるもの? 『決断力』のある方のお話かもしれませんが、その決意と熱意に押されて、ありがたく架装させていただく事となりました。
←← ベース車 到着の日です。
標準車ハイエース ナローハイルーフの室内高は、キャンピングカーの構造要件がすんなり適合とは行かず、ひと工夫が必要なのです。 このポイントをクリアすれば、今回のご希望レイアウトには問題なしなのですが、さらなるN様のご要望は、ご自分で日々調べ上げた「夏の夜の快適睡眠」への挑戦です。(^^;)
弊社としても興味のあるところ、N様の調査報告を受け、車室内の容積とクーラー自体の能力で、最後まで残ったのが「N社の1ボディクーラー」と「C社のどこでもクーラー」、テストと協議を幾度か行い、利用時間的に有利な「C社のどこでもクーラー」を試してみる事に落ち着き、セッティングして行く事になりました。
クーラーをどの様にセッティングするか?
簡単には決まらないものです。
ギャレーBOX内へのセッティング
排熱と吸気の取り方が最大のポイント!!
給排水タンクの格納庫内には、ダクトがお邪魔しています。
シート&ベッド周りを組みながら、各所をめぐる配線にも気を使います。
本格的な『ふたり旅』を求めて、ステップアップされたキャンピングカーです。
以前は『ポップ・コン』でしたが、楽しさを発見と開発されたお二人は、次に選ばれたのが「室内で快適に過ごす」ことに重点を置き、前車には望めなかったこの広さと長さ、そして充実させた装備群!
ご満足いただければ幸いですね~。
冷房効果の期待も含めて断熱材を最大限使用施工し、大きな窓部から最小開閉窓に内装架装のうえ、オリジナル窓枠施工で窓らしく、もちろん窓は開閉いたしますし、フレーム付きの網戸も当然装備されます。
ギャレーは運転席後部にストレートタイプ
カウンタートップは、『ポップ・コン eE 』と同様に、閉めてしまえば、ストレートカウンターとして利用できるようにしました。
ギャレー中央にシンクトップを置き、後部にはクーラー収納部です。
クーラーは扉を閉めてしまえば、存在は不明になります。
また、扉を二分し、中折れさせることで、クーラーの吹き出す向きの調整にも一役買っています。
クーラーのメンテナンスも考慮したうえで固定し、排熱は床下へ、このクーラー特有の温熱を回収して冷熱に変える構造のため、運転席側から比較的暑い空気をクーラーに取り込むための専用ダクト装置も密かに組み付けしています。
温熱を吸収するための吸気ダクトを取付けする事も出来るようにしています。
(勿論、脱着式です)
ギャレー下には給水タンクだけが見えますが、増量も可能。 排水タンクは、床下に24LのFRP製排水タンクを組み付けしました。
(これもポップ・コンと同様ですね)
奥側にキラキラしているのはクーラーの排熱ダクトです。
一見、普通のギャレー(流し台)セットにしか見えません。
FFヒーターのコントローラー、走行時とソーラーチャージ状態を表すインジケーターランプ、インバータースイッチ、そして、DC12V/USBDC5Vポート、AC100Vコンセントがあります。
扉を開けるとクーラーの冷気噴出し口が見えます。
操作パネルは上部になっていて、室内の空気は、主にベッド側から吸気して機内で冷やして噴き出し口から出て来ます。
スライドドアの開口部から直接プライバシールームを除かれることを回避できるレイアウトにしています。
クーラーからの冷気をベッドスペースに導けるドアにしています。
クーラーを使わないときには、閉めてスッキリ
FFヒーター用のマルチコントローラーやインバータースイッチなどをまとめてギャレー前位置にしました。
乗降ドア直後に冷蔵庫と電子レンジを設置、更にその上にはすぐ上右端の写真の様にリヤTVを設置いたしました。
(上部ポールはTVアーム用ポールです)
助手席から後ろを振り向けば、こんな感じです。